スモーキー・ロビンソンとミラクルズの25曲を収録したこのアルバムは、17アーティストをフィーチャーしたモータウンの“Ultimate Collection”シリーズの中でも、もっとも素晴らしい1枚だ。どこまでも恋愛を歌にする(いいのも悪いのもある)スモーキーの想像力と、パーティでかけるのにふさわしいミラクルズのヒット数曲をあわせた内容は、アメリカンポップでももっともしっかりとして感動的な歌を聴かせてくれる。シンガー、ソングライター、プロデューサーとしてのロビンソンの優れた能力は、シングル1曲1曲を輝かせている。「My Girl Has Gone」「(You Can) Depend on Me」「The Love I Saw in You Was Just a Mirage」といった曲は、知名度では劣るとはいえ、オールディーズ専門ラジオの定番となった他の収録曲と同様の堂々たる出来栄えだ(「Mirage」のB面だった名曲「Come Spy with Me」など、もっと聴きたい人は、ディスク4枚組の『35th Anniversary』ボックスセットをチェックするといい)。ロビンソンと、グループ内外のコラボレーターたちは、そのなめらかな作品にいつも決まってしっかりと感情をこめた。レノンとマッカートニー、ボブ・ディランら彼らのファンの作品に匹敵する多数の曲は、そうやって積み上げられていったのである。(Rickey Wright, Amazon.com)

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